最近、
体がぐんぐん大きくなり
力も強くなってきた末っ子。
おかげで、
歯磨きするのも一苦労。
まず、私が
歯ブラシを持っているのを
目にした瞬間
今まで遊んでいた玩具を放り出して
スタコラサッサと逃げて行く。
捕まえると、そこからはもう
揉みくちゃ状態。
しょうがないから
末っ子の両手を
私の足で押さえると
今度は長くなった足を
前屈するように
こちら側に曲げて
まるで手のように扱って
私の顔やら手を
容赦なく攻撃して来る。
正直なところ
体を押さえ付けてまで
やりたくはないのだけれど
子供の健康に直接
関わることだと思うと
適当に済ませてしまうのも
どうかと考えてしまって
手が抜けない。
そして、終わる度に末っ子は
「ふぅーっ」と
一丁前に大きく
ため息をつくし
せっかくお風呂に
入ったというのに
お互い全身
汗びっしょりとなる。
大人しくしてくれれば
すぐに終わるし
こんなにもお互い
大変な目に遭わなくて
済むんじゃないか
とも思うけれど
この時期はまだ
それが伝わらないのが
もどかしい。
おはようございます。
かざねっこです。
本日の題名は
「我が家の砦の変遷と子供達の成長」です。
ごゆるりとお付き合いいただけると
嬉しいです。
それに遭遇したとき
私も
主人も
上二人の子供達も
思わず「おっ」と
声が出る。
なぜなら、そこに
居てはいけないから。
なんてことはない。
それは、キッチンで
末っ子を目撃したとき。
現在、我が家で末っ子は
特定の部屋から一人では
出られないようになっている。
その主な目的は
末っ子の『身の安全』を
確保するためであって
特にキッチンは
危ない物も多いので
入口付近に
ベビーゲートを設置している。
それは、当然
上の子達の時にも
置いていた。
ただし、上の子達の時に
使っていたゲートは
使わなくなったベビーサークルの
扉部分だけを外して
再利用したもので
両側を近くにある
メタルラック等に
括りつけるという
簡素な物だった。
そして、そのゲートは
上二人の猛攻を受け続けた結果
蝶番の部分が破損し
さらにその部分を
割り箸で補強しているうちに
子供達が成長して
役目を終えた。
それから、少し
間が空いて
末っ子の番となり
新しいゲートが
必要となるも
なかなかのお値段で
購入を躊躇ってしまい
そうこうしているうちに
百均の『クラフトラック』
というアイテムで
作れるんじゃないか?
と思うようになり
ならば、と
試してみることに
なったのである。
そして、実際
作ってみた結果
『柵』としての機能は
十分に果たした。
ただ、私たちはそれを
出入りできる『扉』として
使おうとしていて
そこで、問題が生じた。
扉として機能させるには、当然
扉を開けたりロックしたりするための
留め具が必要で
その留め具に
これまた百均で購入した
バックルを使用した。
それで、戸締まり自体は
可能となったのだけれど
出入りは頻繁に行われるから
いちいちバックルを
外したりはめたりするのが
面倒だった。
そうすると、みな
なにを考えるか。
それが可能な人間は
こう考えてしまう。
そうだ、ゲートを跨いでしまおう!
ただ、柵としての役割もあるから
当然、ある程度の高さはあるわけで
そう簡単には、跨げない。
なので、普段はいいのだけれど
焦っているときは
足を引っかけたりするわけで
これで、上の子がまず
二回くらい転んだ。
そして、その弾みで
同じ回数だけ
扉の一部を破壊した。
さらに、三回目でついに
軽い怪我をして
怖くなった私は主人に
扉を取り替えようと提案した。
しかし、主人はあまり
気乗りしないようで
なかなか、この話は
進まなかった。
けれど、ある日
事件が起こる。
ついに主人が
何かの拍子に扉に躓いて
怪我をしたのだ。
念のために書けば
主人は普段は温厚な人で
滅多に怒ることはない。
けれど、このときは
虫の居所が悪かったのか
その後、怒りに任せて
扉を全壊してくれた。
おかげで、新しい扉を
購入することになったのである。
それが、現在のベビーゲート。
安全面も考慮し
金額も百均で費やしたお金の
十倍以上?(笑)
自立式のベビーゲートで
押されても動かないように
片側だけ、近くのメタルラックに
括りつけてある。
(もう反対側は壁)
開け閉めは
バックルの時と比べれば
雲泥の差で
跨ぐなんていう横着なことは
考えようとも思わないし(笑)
なにより、
出入りする扉部分の下に
大きめのプレートがあって
末っ子が外に出ようと
力いっぱい押しても
下のプレート部分を
踏んでいるから
末っ子がプレートに
乗った分の体重で
しっかりとゲートが支えられ
まず、倒れない。
おかげで、とても助かっている。
ただ、やっぱり
開け閉めは緩慢になるから
扉が開いているときもあれば
ゲートの片側は
括りつけられるものがないので
時折、ズレて隙間ができる。
そして、そういうときを
末っ子は虎視眈々と
狙っているわけで・・・。
とある朝に
台所に立ち
調理をしていると
ひっそりと、けれど
なにやらの気配がして
ふと振り向くと
反射的に
「おっ」と声が出る。
それは、なんというか
普段はいないはずのものに
遭ってしまって
それが、また
メルヘンチックな
可愛らしい子ぐまだった
みたいな感じだ。
(わかりにくくて、すみません)
そして、その
子ぐまならぬ、末っ子は
私に見つかっても
決して目を合わさず
『私は私で好きにしていますので
構わなくていいですよ』
みたいな態度を取るのだけれど
こちらは当然
そういうわけにはいかなくて。
近づいて、
名前を呼ぶと
こちらを見て
にこりと笑う。
そして、その後
私に大人しく?抱き上げられ
ゲートに戻される度に
「あー」と
残念そうな声を上げる。
その声を聞くと
なんだか、いつも
小ぐまを捕獲しているような
そんな気分になる。
私や主人の場合は
末っ子をこうやって
力業で戻すことができる。
ただ、上の子たちの場合は
まだ力がなくて
なかなか
抱き上げて戻す
ということは
叶わない。
だから、
末っ子が脱走した際は
上の子と真ん中の子
二人で連携して
ゲート内に戻す。
上の子は
少しの距離なら
末っ子を持ち上げて運べる。
だから、まず扉の近くまで
末っ子を連れてくる。
そのために、真ん中の子は
おもちゃなどで必死に
末っ子の興味を引く。
そして、末っ子が
ゲートに近づいたところで
すぐさま
上の子が抱き抱え
中に入れる。
その手際は鮮やかで
なんというか
お互いにやれることを
理解し合い
自分たちだけで
対処できる方法を
編み出している。
そんな子供達の成長ぶりには
いつも、感心してしまう。
と思っていたところで
最近、新たに気づいた。
それは、夜
私が目をつむって
寝ようとしていたところで
隣にいるはずの末っ子は
いつもの如く
寝室のどこかへ
夜遊びに出掛けていた。
すると、突然
真ん中の子の
「ダメ!」
という大きな声が聞こえて
目を開けたら
末っ子を抱えた
真ん中の子が
私の目の前に立っていた。
初めて目にした光景だったから
思わず、
「危ないから、持ち上げるのはダメ」
と、飛び起きたのだけれど
落ち着いて考えみたら
ついに真ん中も
末っ子を抱えられるだけの
力が付いたのか
と思い直した。
子供達各々が
成長していく。
そして、その子供達の成長に
我が家は支えられている。
本日もお付き合いいただき
ありがとうございました!