妹から服をもらう

こんにちは。

かざねっこです。

早速、更新が遅れております( ̄_ ̄|||)

子供達よ

少しでもよいから

ママを解放しておくれ・・・。

 

本日の題名は『妹から服をもらう』です。

ごゆるりとお付き合いいただければ嬉しいです。

 

久しぶりに妹が実家に帰ってきた。

多分、半年ぶりくらい。

実家に帰ってくるときは

新幹線か車か。

どちらにせよ、それなりに時間がかかる。

しかも、子供が二人。

歳は我が子達の間くらい。

なかなかにパワフルな子供達なので

一緒に連れて来るのも大変らしい。

妹が帰ってくるときに合わせて

私達一家も実家へ行く。

我が子達も妹の子供達も

普段は会うことが難しい分

お互い会えるのを楽しみにしている。

 

妹は帰ってくるとき

必ず、要らなくなった服を持ってくる。

妹は服が好きでよく服を買う。

ただ、旦那さんが家の物が増えていくのを

あまり好まないため

新たに服を買った場合はそれだけ

手持ちの服を減らさなければならないらしい。

ただ、どの服もまだ十分着られるから

捨てるのが勿体なくて

私たちにくれるのだ。

『物持ちがいい』というよりも

ただ、服を買うことが面倒な私からすれば

捨てるのが勿体ないなら

着られなくなるまで着ればいいのに

と思ってしまうのだけれど

私がそう言うと妹はいつも

「着られなくなる前に、その服に飽きちゃうの」

と言う。

どうやら、そこには

互いに理解し合えないなにかがあるのだと

勝手に思っている。

ただ、私にとって服を貰えるというのは

非常にありがたいことなのだ。

 

私はそもそも

『自分の服を買う』ということが苦手だ。

自分がなにを着ればよいのか

いまだによく分からない。

子供のころはずっと母が選んでいたし

家を出て大学に通っていたときは

あまりにも服を選ぶのが面倒だったから

基本的に全身黒ずくめだった。

そして、今はユニクロ

ネットショップオンリー。

サイズはもう分かっているから

お店に行くことすらしていない。

基本的に柄物は着ないから

色を選ぶだけというのがありがたい。

 

そんな私も、一時期

服に目覚めたときがあった。

いつだったかも、なにがきっかけだったかも

全く覚えていないけれど。

たまたま実家近くの服屋さんに

花柄の可愛らしいシャツが売っていて

それを買ってみたのだ。

それから、そのお店に寄っては

なにかしら買っていた記憶はある。

ただ、それもすぐにやめてしまった。

やっぱり、自分の服を買うのは難しいと思ったからだ。

それは、とあるワンピースを買ったときのこと。

ちょうど安売りをしていたのだ。

試着してみたら、なんとなく

自分に似合っている気がしたし

店員さんも「お似合いですよ」と言ってくれた。

自分でワンピースを買うのは

この時が初めてで

高揚した気持ちで家に帰った。

そして、早速、鏡の前で

買ってきたワンピースに着替えてみた。

あれ?おかしい?

お店で試着したときは

似合っていると思っていたのに

なんだか魔法が解けてしまったよう。

どうも、しっくりこないのだ。

首を傾げる私の後ろを

たまたま通りがかった母がボソッと

「それ、マタニティーの服みたいね」と言った。

そう。

まさに、それ。

お腹周りに余裕があって

ふっくらと膨らんでいるのだ。

私はがくりとうなだれた。

そんな私を母は気の毒だと思ったのか

チュニックにリメイクしてあげると言ってくれた。

そして、出来上がったチュニックは

なんと表現すればいいのだろう。

多分、子供達の学芸会で

『村娘1』として登場しそうな

そんな衣装に変わっていた。

着てみたら、あまりにも滑稽な姿で

作った母は「ちゃんとサイズを計ったのに!」

と言いながら、笑い転げていた。

その服は着るにも着られず

されど捨てられず

まるで戒めのように

私の箪笥の中にいた。

それ以来、さらに服への興味は消えた。

 

ただ、子供が生まれて

子供の行事に参加するようになってから

嫌でも関心を持たざるおえなくなった。

周りのお母さん方が

とってもお洒落だったのだ。

だから、子供の行事がある前日はいつも

鏡の前で服を脱ぎ散らかし

当日はこれで良いのか不安なまま幼稚園へ行く。

子供の姿は見たいけれど

自分の姿は見られたくないという心境。

子供の行事がある度に

気が重くて堪らない。

 

それが、今は

『妹に服を貰う』ということで

なんとか乗りきっている。

妹は服が好きで、

どう着ればいいのかも分かっている。

しかも、多分、お洒落。

サイズはちょっと大きいけれど

細かいことは気にしない。

おかしくなければ、私はいい。

おかげで、今はストレスなく

行事に参加できるようになった。

 

子育てがもう少し落ち着いて

時間に余裕ができれば

自分で服を選びに行けるかしら

なんて、思うこともあるけれど

もし、時間に余裕ができたなら

私は真っ先に

本屋さんか図書館へ

面白い本を探しに行くのだろうな、と思う。

もう、何年もまともに本が読めていないから

きっと、読みごたえのある本が

いっぱい溜まっているはずだ。

そうして、それらの本を読み耽っている間に

服を選ぼうかな、なんて思っていたことも

きれいさっぱり、忘れている気がする。

 

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。