改めて知る青虫のこと

おはようございます。

かざねっこです。

本日の題名は『改めて知る青虫のこと』です。

ごゆるりとお楽しみいただけたら、嬉しいです。

 

※ 私は蝶について精通しているわけではありません。

 あくまで、軽い雑話として楽しんで頂けたらと思います。

 

とある日の午後。

上の子が学校から帰ってくるなり

青虫の話を始めた。

上の子は今、学校で青虫を育てている。

どうやら、授業の一環らしい。

その日、上の子たちのグループで育てていた青虫が

ついに、さなぎになった。

でも、違うグループでは

さなぎではなく繭になった青虫もいたらしい。

多分、その青虫たちは蛾じゃないか

と考えている、とのこと。

繭になる前に気づかなかったの?

とも思ってしまうけれど

緑色の幼虫で見た目はそっくりだったらしい。

「なんか、ポケ〇ンのケムッソみたいだねぇ」と返す。

確か幼虫の段階では

どちらに進化するかわからなくて

さなぎの段階で分かるやつ。

子供たちのおかげで、

小学校時代で止まっていたボケモンの知識が

最近また更新されていく。

 

それにしても、

蛾はさなぎでなく繭になるのか

気になって調べてみる。

実際のところ、そうではないようだ。

繭になるチョウもいるし

さなぎになる蛾もいる。

でも、そもそも蛾がさなぎになるのか繭になるのか

考えたことすらなかったし

繭になるチョウがいるなんて、

全く知らなかった。

なんだか新鮮な知識だなと思う。

時折、そんな知識たちを子供たちを通して知る。

 

ある日のこと。

ママ友と出会った。

片方の手には虫かご。

もう片方の手には

葉の生い茂った枝を数本持っている。

どうやら、知り合いからから

アゲハチョウの幼虫を譲ってもらったらしい。

子供の教育にいいと思って、とのこと。

ちなみに、手に持っていた枝はカラタチ。

 

そういえば、アゲハチョウは、

柑橘系の葉を食べるのだっけ。

 

遠い昔の理科の知識を思い出す。

 

それにしても、青虫を飼うなんて

私にはまねできない芸当だ。

どうしても、生理的に受け付けない。

子供の頃はもう少し

虫に寛容だった気もするのだけれど。

机にかじりついて本ばかり読んでいるうちに

感覚が変わっていったらしい。

 

そんなことがあってからの、とある休日。

義母の家へ行った。

すると、義母が子供たちを見るなり

三つ葉にアゲハチョウの大きな幼虫がいるから

見ておいで」

と言った。

えっ?三つ葉

確か、アゲハ蝶は

柑橘系の葉を食べるんじゃなかったっけ?

先日のママ友との会話を思い出しつつ

義母の広い畑を思い浮かべて

まあ、あれだけ色んな野菜が植わっているのだから

違う葉も食べるよね、と

小さな違和感を打ち消す。

でも、やっぱり気になって

念のため、そのアゲハチョウの幼虫を見に畑へ行く。

 

ちなみに自分の中でアゲハチョウの幼虫は

ぎりぎり許容範囲に入る。

それこそ、ポケ〇ンのキャタピーだと思っている。

だから、見ても大丈夫だと思ったのだ、多分。

 

三つ葉には確かに大きな幼虫がいた。

姿形は確かにそっくり。

でも、明らかに模様が違う。

全体的に緑色は一緒。

ただ、全身に黒い縞々模様がある。

そして、その縞模様の所々に赤い斑点がある。

さらに、さなぎになる前なのだろう。

葉をいっぱい食べるべく

全身をダイナミックにうにょうにょ動かしている。

ああ、と思う。

完全にアウトだ。

模様だけで、あんなにも

威圧感みたいなものが出るのだと

わずかに感心しつつも

それは私の知っているアゲハチョウとは

完全に非なるものだった。

おかあさん、これ、絶対にヤバいやつだよ・・・

思わず、心の声が漏れる。

 

部屋に戻ってタブレットを取り出す。

アレがなんなのか検索しようとするものの

少しためらう。

できれば、最小限の画像の確認だけで

あの生き物を特定したい。

考えた末、『三つ葉 アゲハチョウの幼虫』と入れてみる。

すると、すぐ、あの生き物が出てきた。

「キアゲハ」

まさかのアゲハチョウのお友達。

どうやら、義母の言うことは

あながち間違いではなかったようだ。

 

キアゲハは、アゲハ蝶より

少し翅の色味が濃いらしい。

ちなみに、私の言うアゲハチョウは

正式には「ナミアゲハ

今までずっと、「アゲハチョウ」が

正式名称だと思ってたよ・・・

 

それにしても。

ナミアゲハとキアゲハ。

それは人間が分類したものだけど。

アゲハチョウは柑橘系の葉。

キアゲハは三つ葉や人参の葉などのセリ科の葉。

畑にはあれだけ沢山色んな種類の葉があるのに

ちゃんと決まった葉を食べている。

多分、これ、お互いが

食べ物で困らないようにするためだよね。

もし、そうだとしたら、

何をとまでは言わないけれど

人間も見習うべきところがあるんじゃない?

なんて、ちょっぴり考えてしまったり。

 

少し話は飛ぶけれど、これも青虫関連の話。

ざっくりとだし、実際に見たことはないけれど。

青虫がさなぎから蝶になるときのこと。

さなぎの中で幼虫は、体の細胞を溶かして

成虫の体に作り変えるらしい。

確かに、幼虫と成虫では全く体の形が異なるから

まあ、そうだよね、となるのだろうけれど。

溶かして作り変えるって、

人間ではまず、ありえないことだから

(私の知っている知識の範囲でだけれど)

なんだか、生き物の生態の神秘みたいなものを感じて

改めて「すごいな」と思う。

 

虫には正直、あまり興味はない。

だから、多分、これらのことは

子供が生まれなければ、

一生、知らなかったかもしれないな、と思う。

虫に限らずだけれど。

でも、そのおかげで

今まで興味の対象ではなかったもののたちの

様々な知識が半ば強制的に入って来る。

それらは私が今までスルーしてきたもので

生きていく上では絶対に必要ってわけでもないけれど。

でも、そのちょっとした知識が

自分の今まで見ていた世界を少し

変えてくれることもあるわけで。

 

これが、まあ、子育ての醍醐味の一つかな、

なんて思いながら、楽しんでいる。

 

 

本日もお付き合いいただき

ありがとうございました!!