かき氷の思い出と夏休み

おはようございます。

かざねっこです。

本日の題名は「かき氷の思い出と夏休み」です。

ごゆるりとお付き合いいただけると嬉しいです。

 

もうすぐ夏休み。

さて、今年はどうしようかと考える。

子供達にやりたいことを聞いてみたら

その一つが「かき氷」だった。

いや、家にかき氷器はあるし

毎年、かき氷を作ってはいる。

ただ、作っているのは主人で

なので、主人がいるときしか

かき氷はやらない。

その理由も含めて

今回はかき氷について

つらつらと書いてゆこうと思う。

 

子供のころ

夏になると母はよく

かき氷を作ってくれた。

昔ながらの手動のものだ。

そして、シロップは必ず

お手製のものだった。

レモン汁とハチミツを合わせたものや

抹茶と砂糖を混ぜたもの。

母はかき氷を作る度に

よくこんな話をしてくれた。

 

昔、○○駅の裏に小さなかき氷屋さんがあったの。

メニューが、かき氷とお汁粉くらいしかないお店。

でも、そのかき氷の氷が本当に美味しくてね

いくら食べても、頭がキーンって痛くならないの。

それに、かき氷にかけるシロップがお手製。

だから、抹茶はしっかり苦いし

レモンはとっても酸っぱくて

本当に美味しかったのよ。

 

母のその話を聞く度に

私はそのお店へ行ってみたいと

ねだったけれど

そのお店は少し辺鄙なところへ

移転してしまったらしく

なかなか行くことは叶わなかった。

 

それは高校生になった頃。

夏休み前の定期考査を

無事乗りきった私はついに

そのかき氷屋さんへ行くことを思い立った。

多分、ネットか何かで調べたら

思いのほか、電車を乗り継げば

行ける場所にあったのだと思う。

友人を誘ったら

どんな理由があったのかは

全く覚えていないけれど

なるべく歩いて行きたいと言われた。

行ったこともない場所へ歩いていく。

しかもその道中もあまり知らないところ。

もちろん、その頃はスマホなんてまだない。

今思えば、よくもまあ

そんな無謀なことをしたなと思う。

友達とふたり、学校帰りに

ただ、ひたすらそのお店を目指して歩いた。

頼りになるのは、私が見た地図の記憶のみ。

記憶力がいいのかと問われれば

それほどでもなく

地図が読めない方向音痴。

やっぱり、なんでこんな無茶ができたのだろう。

若かったな、私。

確か、日差しがなかなかに強い日だった。

垂れてくる汗を拭いながら

アスファルトの上を歩いた。

そのうち、手持ちの水筒のお茶が切れた。

段々、体の水分が抜けゆき

唇ががさがさに乾いていった。

これ以上は無理だろうと判断して

近くの駅で電車に乗り帰ることにした。

ようやく駅についてその駅名を見たら

見覚えがあった。

もしやと思い、たまたまそこに居合わせた

近隣に住んでいるであろう人に声をかけた。

「○○(店名)というお店を知りませんか?」

「ああ、すぐそこだよ」

そう。

そのお店の最寄り駅にいたのだ。

お店に行ったら、すぐに店内に入れてもらえた。

クーラーが効いていて涼しかった。

出された水を一気に飲み干して

かき氷を頼んだ。

私は抹茶、友人はレモン。

私はそれまでかき氷というと

氷を細かく砕いたものという認識だった。

でも、そのお店で出されたかき氷は

まるで雪のようにふわっふわだった。

スプーンで氷をすくう。

口に含むと跡形もなく

すぅーっと体に染み込んでゆく。

今まで食べてきた氷とは、まるで違う。

母がよく懐かしがる気持ちが分かった気がした。

向かいに座った友人は

レモンのかき氷を食べながら

「酸っぱい!酸っぱい!」と言っていた。

多分、私のかき氷と

半分こにして欲したかったのだと思う。

私はそれに気づかぬふりをして

ひたすら抹茶のかき氷を食べていた。

あまりにも美味しくて

半分にするという手間すら煩わしかったのだ。

一度も口にスプーンを運ぶ手を止めることなく

私はかき氷を平らげた。

店を出ると、店の前には行列ができていた。

私たちが店に着いたときはちょうど

人が途切れたところだったのだ。

なんだか不思議な感じがした。

ふらふらになるまで、あてもなく歩き続け

もう帰ろうと思った先にお店があって

普段は行列ができているであろうにもかかわらず

すんなりと入ることができて

挙句、今までに食べたことのない

美味しいかき氷を食べた。

もしかしたら、もう二度と

辿り着かないお店だったりして

そんなくだらないことを考えながら

そのお店を後にした。

 

それからというもの

私はかき氷については少々

小うるさくなった。

ただ、残念ながら周囲には

あまり理解されることはなかった。

「かき氷なんて、水を凍らせたものに

シロップをかけただけでしょ」

あながち、間違いではない気もするけれど

でもね、でもね・・・。

 

結婚をして子供が生まれて

家でかき氷をしようかという話になった。

私はそれこそ、喜び勇んで

自分が納得できそうなかき氷器を必死に調べた。

子供たちに美味しいかき氷を

食べてもらいたかったのだ。

そして、買った『かき氷器』

本体がなかなか大きく

組み立てが少々あり

刃の微調整とかも加わって

買ったはいいけれど

私が扱うのは「あぁ、無理だ」と思った。

(私が機械音痴なだけで

 本格的なかき氷器ではありません)

美味しいかき氷が食べたくて買ったのに

そのためには自分がその器械を

扱わねばならぬということを

すっぽりと忘れていたのだ。

幸い、主人は器械類の扱いに

慣れているから良かったものの

主人がいないと食べられない。

これでは不便で仕方がない。

よって、今年からは

子供たちが食べたいときに

食べさせてあげられるように

かき氷器を扱う練習をしようと思っている。

さらに、気合を入れてかき氷のシロップも

毎年のとは違う、ちょっといいものを買ってみた。

買ってみたはいいけれど

はたして、うまくいくのだろうか。

ごめん、やっぱり

不安しかない・・・。

 

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。