一歩、一歩

時がたつのは早いもの

気づけば、もう三月!

子供から

「クラス懇談会」の案内をもらった『かざねっこ』

どうやら、クラス懇談会では各親が

今年一年間で子供の成長したことを

話さなければならないようで・・・

 

一応、子供に聞いてみる

かざねっこ:「今年一年で、できるようになったことってある?」

   子供:「九九!!」

かざねっこ:「6×5は?」

   子供:「35!!」

 

さて、ワタクシは先生&保護者様方に

何をお話すればいいのでしょうか・・・( ̄_ ̄|||)

 

こんばんは。

かざねっこです。

本日は『一歩、一歩』です。

最近、ブログを始めて気づいたコト

私は『書く』ということが『好き』だというコト

なにかを『書き』たくてうずうずしている

今日はその『書き』たいという衝動に任せて

一つ書いてみようと思います。

いつもとテイストが違いますが

最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

『最近、つまらなそうだな』

わが子をベビーカーに乗せ散歩していたとき

ふとそんなことを思った。

履かせられた靴下を

気まぐれにポイっと道端に放り投げてみせたり

けだるげにベビーカーの背に体をもたせ

足をぶらりと外に放り出す。

なにか他に刺激が必要かと考え

『そうだ、自分の足で外を歩かせてみよう』

そう思い立った。

靴はすでに準備してあった。

少しずつ、歩けるようになってきていたから。

いつでも履いて外へ行けるように

玄関の隅っこに置いてあった。

家に戻り、子供に靴を履かせてみる。

ジャストサイズ。

履くのを嫌がるかもと思っていたけれど

いらぬ心配だったようだ。

ひとりで静かに立っている。

 

外に連れ出す。

置かれたその場から

ピクリとも動かないわが子。

片方の手をそっと引いて

歩くように促してみる。

一歩、また一歩。

危うげな足取りではあるものの

ゆっくりゆっくりと歩き始める。

『ああ、よかった』

そう思ったのもつかの間。

自分の足で外を歩けるということが

わが子にとってはよほど、

うれしいことだったらしい。

どんどん前へ行こうとする。

けれど、まだ、歩き初めたばかりなのだ。

当然、足はついてゆかず

かといって、その逸る気持ちを抑えることもできず

私は腰をかがめ、今にも転びそうなわが子を

必死に支えながら歩くことになった。

『全くいい気なものだな』

腰の痛みに耐えながら、

なんとなしに顔を上げる。

子供のつないでないほうの手が目に入る。

どの指も、先っぽまでぴんと伸びていて

なぜか交差するように、

人差指の上に中指が乗っている。

『なんだ、これ』

手を取り、指を外してやる。

すると手を放す間もなく私の手の中で

指は元通りの形に戻る。

『指って普通、こんな風にならないよね』

そう思ったとき、はたと気づいた。

この子はひどく緊張しているのだ、と。

不自然に重なった

指先から伝わってくる緊張感に

一瞬、飲まれそうになる。

 

私は軽く背筋を伸ばし

腰にぐっと力を込めた。

それから

まるで、なにかの儀式に臨んでいるような

厳かな心地で

わが子に寄り添い、歩いた。

一歩、一歩

彼の心の赴くままに

一歩、一歩

 

 

 

 

本日もお付き合い頂き、ありがとうございました♥