雨の日に

こんばんは。

かざねっこです。

本日は『雨の日に』です。

 

この二日間

雨が続いている。

おかげさまで

うちの末っ子は

すこぶる機嫌が悪い。

春休みに入り

上の子たちがいるから

大丈夫かなと思っていたけれど

目論みが外れる。

仕方がないから

外に出ようと決意する。

もちろん

雨が降っているから

外で遊べないことを

納得してくれればいいな

なんて甘い期待を抱いて。

 

小ぶりの雨。

構わず進んでいく末っ子。

急いで傘を取りに戻り

頭の上にさしてやる。

家の周りを

少し散歩でもすれば

おさまるだろうか。

 

突然

足を止める。

しゃがむ。

道端に転がっている石を物色。

お気に入りを見つけてつかむ。

歩く。

足を止める。

しゃがむ。

持っていた石を離して

また新たなお気に入りを探す。

全く前に進めない・・・。

歩道の真ん中で

前方から後方から

自転車が来ないか

首を振り振りする私。

歩き始める。

やれやれと思ったら

今度は大きな道路の前で立ち止まる。

そして私に座れという。

傘を持ちながらしゃがむのは

なかなか骨が折れる。

私がしゃがむと私の膝に

ちょこんと座る。

車鑑賞。

目の前を通りすぎる車を

じーっと見ている。

最近、興味がわいてきたのか。

家の中でも

気づけば車図鑑を眺めてる。

そしてまた

石探しに戻る。

エンドレス・・・。

きりがないから

何回か往復した後に

帰ろうと促す。

石になる末っ子。

折れる私。

それにしても

わが子たちはみな

外に出てもあまり動かない。

せっかく公園へ行っても

草木の観察か草取りか砂場遊び

動き足りない私は

砂場の周りをぐるぐる

ジョギングしてる。

そして時々、子供たちに呼ばれて

葉っぱやら石やらで飾り立てた

砂で作ったスイーツを買うお客さん役をやる。

まあ

それはいいのだけれど。

ただ、夏になると事情が変わる。

子供って感受性が豊かだから。

無邪気に作ってくれるわけです。

お亡くなりになった

セミさんを飾ったケーキ。

通称『セミケーキ』

ここ何年か毎年見るのだけれど

何度見ても受け付けない・・・

 

そんなことを思い出していたら

急にまた末っ子が動き始めた。

やれやれ

ようやく帰れるぞっと思ったら

地べたに座った。

いや

晴れの日ならいいんだよ

でもさ、

今日、あめじゃん・・・。

急いで立たせたけれど

ズボンのおしりはべちょ濡れ

外に出てから

ほとんど動いてないのに

このありさま。

このまま放っておくわけにもいかず

家に帰ろうとしたら

断固拒否!!

仕方ないから

暴れる末っ子を担いで家に帰る私。

十キロのお米とか

重くて担げないとか思ってたけれど

末っ子はもう

余裕で十キロを超えている。

おかげで肩こり頭痛がひどくなる。

家に帰ったら

上の子たちの騒ぐ声。

末っ子の濡れた服を着替えさせ

ふうっとため息をつきつつ

ソファーに座り込む。

すかさず「遊んで」と近寄って来るわが子たち。

外は雨。

私の心も

雨模様・・・。