パパ、三つ編みに挑戦する&我が家の天使たち

こんばんは。

かざねっこです。

本日の題名は

『パパ、三つ編みに挑戦する

 &我が家の天使たち』です。

ごゆるりとお付き合いいただけると嬉しいです。

 

私は髪をいじるということに

興味がない。

子供の頃は母が

「今日はにわとり!」とか

「さそり!」とか

毎朝、勝手にテーマを決めて

私の髪を結っていた。

そして、そのうち

髪の手入れが面倒になったのか

ばっさりとショートカットにされた。

その後、中学高校と

女子校だった私は

小柄で童顔だったせいか

同級生たちに妹(または小動物)扱いされ

寝癖で跳ね上がった髪を

櫛で整えてもらったり

三つ編みやらなんやら

色々といじられたりしていた。

 

社会人になってからは

結えるぎりぎりの長さまで

髪を伸ばして

ひとまとめに結ぶようになった。

それが一番、楽だったからだ。

「後ろは、ぎりぎり結べる長さで

 髪が多いから梳いてください」

そう美容師さんに伝えれば

大方、同じ様な

無難な髪型におさまる。

 

昔、高校卒業後

大学へ進学する前に

髪を切りに行ったことがあった。

初めて一人暮らしをするから

しばらくの間、

髪に手入れをする余裕は

なくなるだろうと思い

「なるべく、短く

 ショートカットにして欲しい」

と頼んだ。

髪を切ってもらう間

私はわざと寝たふりをしていた。

気を遣う会話は苦手だったから。

終わりました、と

美容師さんに声をかけられ

目を開けた瞬間

たまらず、ぎょっと目を見開いた。

髪が恐ろしいほど

短くなっていて

今まで髪で隠してあった

私の大きな顔がドデンッと

全面に出てきていた。

確かに、確かに

なるべく短くとは言ったのだけれど

この髪型、私に似合ってますか・・・?

 

あまりにも恥ずかしくて

家へ帰る間はずっと

パーカーのフードを被っていた。

家に帰って

フードを取ったら

たまたま、洗面台でうがいをしていた父が

私の姿を見た瞬間、

思いっきり水を噴いた。

母はもう言葉を失っていた。

直してもらいたくても

ないものは直せない。

寝たふりなんて、

しなければよかった!!

 

というわけで

その後、安定の髪型に辿り着いた私。

最低限の結い方だけで

一生を終えるはずだった。

 

けれど、

そうはいかないのが

子育て。

「やれ!」

と言われたら

「はい、喜んで!」

と答えなければならないわけで。

三つ編み、編み込み、軽いハーフアップ

くらいはできるようになりました。

それ以上は

求められてもできません。

そして、それらの技を

習得するために

四苦八苦していた私を

横目で見ながら

我関せずを通していた主人。

ついに、貴方の番がやって来ました・・・。

 

それは、ある日曜日の朝。

なにかあるわけでなく

ただただ騒がしいだけの休日。

主人のもとに本を持って行き

「今日はこれがいい」

と指定をした我が子。

それは、主人がぎりぎり

チャレンジできるであろうレベル

『三つ編み』

いつもなら

「一まとめしかできない」

ときっぱり断る主人だけれど

その日の我が子には

逆らえないなにかがあったよう。

部屋の片隅に我が子を座らせ

すぐ傍らに本を置き

髪を結いはじめた。

心配で遠くから見守る私。

あーだ、こーだ

主人がぶつぶついう声と

時折、我が子の「イタい!」

と叫ぶ声。

しばらくたっても収まらないので

仕方なく介入することにした。

「まず、三つに髪を分けて・・・」

まさか、自分が誰かに

髪の結い方をレクチャーする日がくるなんて

思ってもみなかったけれど

手元を主人に見せながら説明する。

正座して真剣な目つきで

説明を聞いている主人。

何度か手元を見せている内に

要領を得たらしい。

再チャレンジをする。

どちらかというと性格が

きっちりしている主人。

時間を掛けながら

髪を緩みなくきっちり

三つ編みに仕上げていく。

今は、もう少し

緩めの三つ編みのほうが

好まれているらしいですよ

と思いつつも

なんだか、主人のその性格が

如実に表れているのが

微笑ましい。

出来上がった三つ編みに

我が子も満足。

「また、やってね」

と言われて嬉しそう。

私も自分の仕事が一つ減りそうで

密かに笑みを浮かべてみたり。

 

せっかくだからと

主人に「私もやって」

とお願いしてみる。

しぶしぶながらも私の横髪を一房

ゆっくり三つ編みに編んでいく。

出来上がった三つ編みを

「こんな変なところに結ってどうするの」

と尋ねる主人に

「ふふふっ」とだけ答えて

残った髪とそれを

後ろでひとつにゴムでくくる。

それから、洗面所へ行って

鏡の前に立ってみる。

髪のアレンジなんて

もう何十年ぶりだろう。

ちょっと気恥ずかしくなるような

可愛らしい髪型。

このような機会がなければ

することなどなかっただろう。

主人が丁寧に結ってくれた

三つ編みが愛おしくて

指でつんつんと突いて

思いっきり、にやけた。

 

 

【我が家の天使たち】

 

我が家の末っ子。

最近、にらめっこのお歌を覚えた。

と言っても、

ほとんど、ごにょごにょ語。

かろうじて、メロディーで

それを歌っているのだと思う。

こういうことはよくあって

なんだか、歌当てゲームみたいになっている。

合っているときは

いいのだけれど

間違った歌を私が歌うと

たちまち悲しい顔になるので

毎回、そうならぬよう

必死に考えている。

 


「ごにょごよにょにょ・・・」

(だるまさん、だるまさん)

「ごにょごごにょごにょにょ・・・」

(にらめっこしましょ)

                  以下、省略

          

「アッププー」

小さな手で

頬っぺたをむにゅっと摘む。

もう

圧倒的、破壊力!!

可愛くて仕方がない。

(親バカで、すみません)

疲れていても、思わず

ほっこり笑ってしまう。

それに気をよくした末っ子。

仕事で疲れたパパの元へ向かい

「アッププー」

眉間にしわの寄っている

パパの顔にも

たちまち笑みが浮かぶ。

 

上の子たちがよく

末っ子のことを

「みんなの天使」と呼ぶ。

本当に、そう!

でも、そうやって

無邪気に末っ子が笑えるのは

上の子達がいつも

優しくお世話したり

遊んでくれたりしているから。

そういうのを末っ子は

ちゃぁんと吸い込んで

すくすく成長してゆく。

私たちの手の行き届かないところを

子供達が補ってくれている。

毎日、翻弄されているようで

救われている。

子供達に、感謝。

 

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました(^人^)