お疲れ気味の朝に

おはようございます。

かざねっこです。

本日の題名は『お疲れ気味の朝に』です。

ごゆるりとお付き合いいただけたら、嬉しいです。

 

とある日曜の夜。

またしても、眠らない末っ子。

体力が有り余っているのか

はたまた、構ってほしいのか。

理由なんてこの際、どうでもいい。

とにかく、寝る時間だというのに

全力でぶつかって来る。

まずは、私の体の上をゴロゴロと

左右に行き来する。

無視されると、今度は私の顔面に座る。

顔をそむけても、律儀にその都度

おしりの位置を直して座る。

それでも相手にされないと

今度は私の上に馬乗りになる。

そして、思いっきり

跳ねる!跳ねる!

抵抗しようにも、

こちらはもう、クタクタ。

しかも、ピンポイントに体重が掛かって来るから

苦しくてしょうがない。

たまらず、うめき声をあげていたら

みかねた主人が末っ子を

私の体から下ろしてくれた。

ほっと、胸をなでおろしたのもつかの間。

下ろされた末っ子が、大声で泣き叫び

また、私のもとへと戻ってくる。

そして、また、馬乗り。

主人が末っ子をおろす。

末っ子がギャン泣きして戻って来る。

そして、また、馬乗り。

何度か繰り返すうちに

主人の方が根負けした。

従って、私は末っ子の体力が尽きるまで

眠ることは叶わず

ようやく、末っ子が眠った後

家族皆が寝静まった寝室の中で

ひとり大きめの声で呟いた。

「明日(正確には十二時を回っていたので、今日)、

この中で一番早く起きるの私なんですけれど!!」

 

そして、迎えた月曜日。

当然、眠い。

それでも、いつもの家事はあるわけで。

えっさ、えっさとこなしてゆき

ある程度、目途がついたところで

前日に義母からもらったすももを

冷蔵庫から取り出した。

今年、最後のすももらしい。

旬ってあっという間だな、と

少し寂しい思いに駆られながら

朝のデザートにと袋の口を開けて気づいた。

大分、傷んでいる・・・。

熟しているものが多いから

互いを互いの重さでつぶし合ってる。

おそらく、このままの状態だと

あっという間にカビてしまうだろう。

そこからは、時計とにらめっこ。

熟しているものとまだ固めのものを選り分けて。

すると、早く食べたほうがいいものが

出てくる、出てくる・・・。

さすがに、この量を一気に食べるのは無理だし

さて、どうしようか。

ちらりとすももシャーベットのことが

頭をよぎる。

関連記事はこちら↓

 

kazanekko.hatenablog.com

 

 

あれから、ずっと心に引っかかっていたのだ。

ちらりと時計を確認する。

時間なら、まだある。

今年、最後のすもも。

これを逃したら、来年まで作れない。

なら、作ってみてもいいんじゃない?

 

ちょっとした気まぐれが

じわりじわりと自分の首を締めてゆく・・・。

 

本当に、月曜の朝一から

私は一体、何をやっているのだろう??

 

自分の行動に呆れながらも

すももの皮を剥き

ざるで漉して種を取り除き

フライパンに入れて火をかけ煮詰め

甘みに少し蜂蜜を加えて

タッパーに移し、冷凍庫へ。

そして、時々、かき混ぜる。

出来上がったのが、こちら↓

初めて作ったすももシャーベット

味見をしたら、あまりにも美味しくて

思わず、にんまりしてしまった。

よく熟していたからか。

味が濃厚でねっとりとしていて

風味は違うけれど

昔、好きでよく食べていた

カシスのジェラートを思い出した。

おやつに出したら、きっと

子供たちが喜ぶだろうな。

そう思ったら、ますます嬉しくなってきた。

自分の作ったものを

食べてくれる人たちがいる。

それを私は幸せだと思う。

 

すもものシャーベットがうまくいって

ちょっと調子に乗っていたのだと思う。

なんだか、今日は物事が全て

スムーズにいく気がしたのだ。

子供たちを送り出し

一通りの家事を終え

末っ子との朝食を済ませ

雨が降っていたから

家でのんびりしていたら

末っ子がキレた。

家の中が退屈だから

外へ行きたいとせがむ。

小雨なら、少しはいいかなと思いつつ

窓を開けて確認したら、なかなかの雨。

でも、それを説明したところで

通じる相手ではなく・・・

仕方ないので、外に出してみることにした。

濡れたら、納得してくれるかなと思ったのだ。

というのは、上の子たち二人はどちらかというと

濡れることが苦手な子たちだった。

だから、濡れるということが分かれば

外へ行くこうとはしなかったのだ。

末っ子を外へ出す。

しばらく、家の前で雨に打たれながら、

立ち尽くす末っ子。

きっと、この子もわかってくれただろう。

「ほら、濡れるでしょ」と声をかけ

手を引いて、家に入るように促す。

すると、末っ子が私の手を引いた。

そして、あろうことか

いつものようにすたすたと歩きだしたのだ。

あれ?

もしかして、この子

濡れても平気な子?

気づいたときには、もう遅い。

ずんずん歩いていく末っ子。

まるで、いつものお散歩のよう。

違うのは今日が雨だというコト。

もしかして、私、傘もなしに

このまま、一緒にずぶ濡れ散歩・・・?

そう思ったとたん、我に返った。

というか、慌てた。

まさか、このまま

お散歩になると思わなかったから!!

末っ子を抱きかかえ、急いで家に引き返す。

まず、末っ子にレインコートを着せ

私は主人の大きな傘を持って

再度、散歩をすることに。

まさか三人目にして、

雨の中をお散歩デビューすることになろうとは

思いもしなかった。

 

雨の中の散歩の恐怖。

一つ目が水たまり。

避けようとしても

いたるところに出来ている。

しかも、本人は興味津々だから

最初はなんとか誤魔化しつつ

歩けていたけれど

途中からは進んで入っていく。

ああ、靴はそれ一足しかないのに・・・

そんな母の悲痛な叫びは届かず

ずぶずぶに濡れてゆく靴。

まだ一足・・・サンダルが・・・あるから・・・

自分で自分を必死に励ます私。

もう、靴は諦めることにした。

そして、二つ目の恐怖。

道路の縁石。

晴れているときはいつも

その上を渡るのだ。

ただし、末っ子の両手を

私が持っていることが前提。

でも、今日は生憎の雨。

私の片手は傘でふさがっている。

いや、危ないから今日はやめて~

勿論、ここでも私の叫びは届かない。

縁石の上に乗っかる末っ子。

両手を持てと言ってくる。

えっ、待って。危ないよ(泣)

慌てて子供の両手を取って

傘は手だけでなく、肩も一緒に使って支える。

縁石の上をすたすたと歩いていく末っ子。

この子、怖くないのかしらと

私の方が冷や汗をかきながら

なんとか渡り終える。

ただ、この縁石。

所々に、つらつらと続いていて・・・

ほっと一息つく間もなく

次の縁石へに向かって歩き出す末っ子。

ごめん、ママの心臓が持ちそうもない。

抱き抱えて、強制的に

違う道へと連れてゆく。

 

ここならば、いいだろう。

選んだのは縁石のない、細い一本道。

住宅街で、車もあまり通らない。

これなら、安心してゆっくり歩ける。

なんて、思ったのが間違いだった。

三つ目の恐怖、雨樋の排出口。

それなりの雨だから、

各々の家の排出口から、

それはもう

ジャージャーと雨水が出てくるわけです。

いつもと違う景色に

末っ子、大興奮。

排出口から出てくる水に

触りたくてしょうがない。

必死に手を伸ばす末っ子。

止めても止めても、ここは住宅街。

次から次へ排出口はあるわけで

切りがない。

仕方なく、これまた末っ子を抱きかかえ

いつもの大きな道路へ。

そして、二人で横一列。

仲良くしゃがんで

目の前を通り過ぎる車を見てました。

末っ子の気が済むまで

ずっと、ずっ~と

見てました。

 

家に帰って

まずは末っ子の靴を脱がせ

次にレインコートを脱がし

靴はやっぱり中までびっしょり。

靴下もしっかり濡れていた。

でも、ほかは全く濡れていない。

まあ、レインコートを着ていたからね。

濡れてなくてよかった、よかったと思いつつ

私は全身びしょ濡れ。

末っ子はレインコートを着ていたといっても

頭のフードは被ってくれないから

結局、上から傘をさしてやらねばならず

となれば、当然、私の覆いはない。

これも、また親の宿命よ。

なんて思っていたら、

今更ながらに気づいた。

私がレインコートを着れば済むのでは?

 

今度、雨の中を散歩するときは

私もレインコートを着て行こう。

それから、末っ子には長靴を買って。

まだ、しばらくは

ぐずつく天気が続くそう。

末っ子を早く寝かせるためにも

我が家では雨の日散歩が日課になりそう。

 

お散歩の時間だけでも

雨が止んでくれるといいなぁ・・・。

 

 

 

本日もお付き合い頂き、ありがとうございました!