結婚記念日を迎えて、云々

こんばんは。

本日の題名は『結婚記念日を迎えて、云々』です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

先日、結婚記念日を迎えた。

といっても、何かするわけではない。

ただ、日付を見て

ああ、今日が結婚記念日だ

と思っただけ。

結婚してから数年は

結婚記念日を迎えるたびに主人が

私の気に入った白ぶどうジュースを買ってきてくれて

一緒に飲んで祝っていた。

でも、子供が生まれてから

私にその余裕がなくなってしまって

やめてしまった。

 

毎年、互いの誕生日になると

お祝いメールを送りあう友達がいる。

その友人も子育てをしているのだけれど

お子さんが生まれた年に送ったお祝いメールの返事は

『今日が誕生日だってすっかり忘れていたよ』だった。

子供が生まれると、子供の行事のことはしっかり覚えているのに

自分のことについてはすっかり疎かになる。

まあ、それくらい自分にとって大切な存在ができた

ということかもしれない。

 

主人には

毎年、何かをするということはしなくてもいいけれど

十年とかキリがいい年になったら何かしたいよね

と伝えた。

ただ、その「何」について具体的なものはない。

ただ、「何か」したいだけ。

だから、思いつかなければ

なにもなく終わるかもとも思っている。

 

そもそも、私が言う『結婚記念日』は

結婚式を挙げた日であって

入籍した日はまた違う。

つまり、書類上、夫婦となったのは別の日なのだ。

だから、ただ、『結婚式を挙げた日』よりも

形式上でも夫婦と認められた日のほうが重要じゃないのかしら

と時折思ったりもするのだけれど

どうやら私にとって結婚式を挙げた日は

特別な思い入れがあるようだ。

 

これから夫婦として家族として

一緒に生きていきたい

そう思って主人との結婚を決めた。

そして、初めての共同作業として

『結婚式』を挙げることにした。

主人のことはそれなりに分かっているつもりだった。

でも、実際、一つのことを一緒にやり遂げようとすると

価値観や金銭感覚、親族や友人との関係諸々。

ことあるごとに相違が出てきて

そのたびに衝突してすり合わせて神経をすり減らした。

本当に、今まで違う環境で育ってきた赤の他人が

一緒に家族として生きていくのは容易ではないと

痛感させられた。

ただ、不思議と

じゃあ、もう、結婚をやめよう

とは思わなかった。

いつも思うのは

これから先、主人と一緒に生きていくには

どうすればいいか、だった。

確かに、式を挙げるまでには

決めることや、やることが沢山あって大変だったけれど

ひとつひとつを乗り越えていくことで

よりお互いの結びつきを強めてくれた

という意味では、式を挙げて良かったと思う。

(あくまで、私の場合は、です。)

それから

結婚式を挙げた際のDVDがあるのだけれど

それには今は亡き人たちの姿が残っている。

そこには生前、

私が結婚するまでは死ねない!!

と豪語していた大好きな祖父の元気な姿もあって

それを見るたびに祖父を思い出し

目頭が熱くなる。

そう。

色々な意味で

私にとっては本当にいい式だった。

そして、その日は本当に幸せな日だった。

だから、この日のことを一生忘れたくなくて

毎年この日のことを思い出しているのだと思う。

 

結婚記念日の少し前

もう何年も久しく会っていない友人の近況を知った。

彼女は大学を卒業し、就職したにもかかわらず

違うことがやりたいと思い立ち

そのまま仕事を続けながら、通信制の大学で勉強もしていた。

そのことを知ったのは、彼女に結婚の報告をした時だった。

(そして、結婚式にも来てくれた)

その後、彼女は通信制の大学を卒業し、就職した。

そして、仕事に邁進していたことは

風の便りで知っていたけれど。

今はその分野の資格も取り、さらにその分野で活躍していた。

 

一方、私は式を挙げてから、すぐに子供を身ごもった。

それからは、妊娠・出産、そして子育て三昧の日々。

その間に、彼女は自分の夢に向かって

着実に一歩一歩進んでいた。

 

彼女も私も流れる時間は同じだ。

果たして、私は式を経てから今までの間に

彼女のように何かしら積み上げてこられたのだろうか。

 

ふとそんなことを思ったら

自分が今進んできた道を後悔していないはずなのに

彼女のことを羨ましいと思う自分もいて

なんだ頭の中がもやもやしてしまった。

 

結婚記念日を迎えた日の夕方。

リビングでキャッキャッと遊んでいる子供たちに、何気なく

「今日がママとパパの結婚記念日なんだ」

と言ってみた。

すると、子供たちが

「へー、そうなんだ」と言って、それから、

「何か、お祝いしなきゃ!!」と騒ぎ出した。

無邪気にはしゃぐ子供たちの

そんな声を聴きながら

夕飯の支度をしていたら

なんだかよくわからないけれど

私もちゃんと積み上げられてきたものがあるんじゃないか

そんなふうに思えてきて

少し心が軽くなった。

 

 

本日もお付き合いただき

ありがとうございました♡